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ダッシュボードの配置例

ダッシュボードの配置の考え方を記載しています。

 ダッシュボードの配置を考える際は、どのグラフを置くかを先に決めるよりも、「利用者にどんな順番で情報を見てもらいたいか」を整理するところから始めると、全体がまとまりやすくなります。

多くの場面では、画面を上から下へ「全体の状況をつかむ」「内訳を確認する」「背景や理由を考える」という流れにしておくと、自然に読み進めやすくなります。

最初に全体の数字や推移が見えることで、いま起きていることを短時間で把握しやすくなり、そのあとで商品別、部門別、地域別といった切り口に目を移すことで、どこに特徴や差があるのかを確認できます。さらに最後に、理由や傾向に関する指標を置いておくと、単なる現状確認ではなく、次のアクションまで考えやすくなります。

 上段には、売上合計や件数、解約率のような主要な指標と、その推移を並べる構成が参考になります。ここでは「いま全体としてどうなっているか」がひと目で伝わることが重要です。

たとえば商品別売上を確認するダッシュボードであれば、売上合計、前年同月比、月次推移を先に配置しておくと、売上規模と変化の方向がつかみやすくなります。部門別件数であれば、全体件数と週次推移を上段に置くことで、件数の増減や繁閑の波が見やすくなります。地域別解約率であれば、全体の解約率とその推移を先に見せることで、その後の地域比較も読み取りやすくなります。

 全体像を確認したあとは、その数字を構成している内訳を見られるようにすると流れが自然です。ここでは、商品カテゴリ別、部門別、地域別といった比較軸を置くことが多くなります。

たとえば商品別売上なら、カテゴリ別売上や商品ランキングを並べることで、どの商品群が全体を支えているかを確認しやすくなります。部門別件数なら、営業、サポート、開発などの部門比較を置くことで、どこに件数が集中しているかがわかりやすくなります。地域別解約率でも、地域別の比較表やランキングを配置すると、差が出ているエリアを見つけやすくなります。

この段は、「全体の数字がこうなっているのは、どこが影響しているのか」を見つけるための場所として考えると整理しやすいです。

 下段には、結果の背景を考えるための情報を置いておくと、ダッシュボード全体がつながって見えやすくなります。ここでは、返品率、欠品率、問い合わせ種別、対応時間、解約理由、満足度といった指標が候補になります。

たとえば商品別売上の画面で、売上ランキングの下に返品率やレビュー評価を置いておくと、売れている商品だけでなく、継続的に評価されている商品なのかも見やすくなります。部門別件数の画面で、件数比較のあとに再問い合わせ率や対応遅延を置いておくと、件数が多い部門にどんな課題があるのかを考えやすくなります。地域別解約率でも、地域比較のあとに解約理由やプラン別傾向を置いておくことで、「解約率が高い」という事実の背景までたどりやすくなります。

 画面を見やすくするうえでは、グラフの種類そのものよりも、役割のそろえ方が意外と大事です。行ごとに役割をそろえておくと、初めて見る人でも迷いにくくなります。

  • 1行目は全体の状況を見るための指標でそろえる

  • 2行目は商品・部門・地域などの比較情報でそろえる

  • 3行目は背景や理由を考えるための指標でそろえる

  • フィルタは画面上部にまとめて、できるだけ全体に共通で反映させる

こうしておくと、どこに何があるのかが感覚的に伝わりやすくなります。

 見やすいダッシュボードにするための考え方としては、上から順に「全体」「内訳」「背景」と読み進められる構成がひとつの参考になります。商品別売上、部門別件数、地域別解約率のようにテーマが変わっても、この流れを土台にしておくと、情報の整理がしやすくなります。

絶対にこの形でなければならない、という話ではありませんが、利用者が迷わず状況を理解し、その先の検討につなげやすい配置を考えるうえでは、かなり使いやすい考え方です。